インプラント(噛める治療)

歯を失ってしまったら

虫歯や歯周病、事故などによって歯を失ってしまった場合そのままにしておくわけにはいきません。歯を失ったまま放置しておくと、隣の歯や向かい側の歯が移動したり倒れこんだりして、かみ合わせが悪くなります。そのことによってプラークが溜まりやすくなり、歯周病が悪化したり虫歯ができやすくなったり、治療が必要な部分が増えてしまったりという悪循環が生じてしまいます。そのためにも失った歯を補う治療を早めに行う必要があります。
では、歯を失った場合はどのような治療方法があるのでしょうか。入れ歯やブリッジといった治療方法もありますが、治療を行う際にどうしても残っている健康な歯を削ったり、バネをかけたりと負担をかけてしまいます。
そこでお勧めの治療法がインプラント治療です。インプラント治療の場合は、他の歯に負担をかけることなく治療を行い、自然な見た目で天然歯と同じような噛み心地を得られます。

インプラントとは

インプラント治療

インプラント治療とは、歯を失った顎の骨にインプラント(人工歯根)を埋め込み、その上に人工歯を装着して噛む機能を回復させる治療です。
インプラントは生体親和性の高いチタンでつくられており、顎の骨としっかり結合する構造になっているため、天然歯と変わらない感覚でしっかり噛めることが特徴です。
人工歯は、まわりの天然歯の色に合わせてセラミックでつくるので、見た目もとても美しくて自然です。そのため、近年では多くの方がインプラント治療を選択されています。

治療期間:3~9ヶ月
治療回数:4〜8回

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Meritメリット

  • あごの骨に直接人工歯根を埋め込むので、噛み心地が天然歯に近い
  • 周囲の歯を削らずしっかり噛めるので他の歯に負担をかけない

Demeritデメリット

  • 保険適用の治療ではないので、費用負担が大きい
  • 外科的手術が必要なため、身体的負担がある
インプラント治療 1歯 ¥330,000
サージカルガイド ¥55,000
GBR(骨誘導再生法) ¥55,000
ソケットリフト ¥55,000
インプラント周囲炎治療 ¥55,000

※価格は税込価格となります。

インプラント・ブリッジ・入れ歯の違い

※スライドします

インプラント 入れ歯 ブリッジ
特徴 外科手術こそ必要ですが、失った歯を1本単位で補えて、自身の歯のようにしっかり噛めるほど安定性が優れているのがインプラントです。被せ物にはセラミックなどを薦めています。 最も古くから存在する歯を補う治療法です。保険と自費、留め具の有無、素材の幅広く、症例数が多いのが特徴です。安定性や装着した感覚は若干、違和感を覚えます。 歯を失った箇所に橋(ブリッジ)を架けるように固定する治療法です。入れ歯よりも安定性が高いとされますが、固定するのに欠損箇所の左右の歯を削るというデメリットもあります。
噛みやすさ しっかり噛める 異物感が強い 異物感が少ない
味覚への影響 ほとんどない 熱・味を感じにくくなる 熱・味を感じにくくなる
審美性 審美性に優れている 天然歯に近い仕上がりになる 見た目に劣る 部分入れ歯の場合金属のバネが目立ってしまう場合がある 比較的優れている 保険外の素材を使用すれば天然歯に近い仕上がりとなる
他の歯への負担 ありません 歯を削る事はないが、バネをかけている歯などへの負担が大きい 隣接する健康な歯を削る必要がある
メインテナンス方法 天然歯と同じようにブラッシング 入れ歯を外し、ブラシで磨く 天然歯と同じようにブラッシング
治療期間 数カ月ほどと長い 比較的短い 比較的短い
保険適用 適用外 保険適用可能 保険適用可能

サージカルガイドを使用したインプラントの特徴

サージカルガイドとは、インプラント手術をする際に治療をより正確に行うためのレジン性のマウスピース型装置です。サージカルガイドは、事前の検査や診断によって集めた情報を元に作られ、インプラント体を埋入する際の「角度」「深さ」「埋入位置」など重要な部分の治療を行うサポートをしてくれます。安全な治療、リスクの低減、インプラント治療の精度を高めるために当院ではサージカルガイドを導入して治療を行っております。

※別途サージカルガイドの費用がかかります。

1
術後の痛みが少ない

サージカルガイドを使用することで、インプラント手術の際に起こり得る痛みを低減させることができます。サージカルガイドによって正確に埋入位置が決められるので、最低限の歯肉切開での手術になり低侵襲で治療を行えます。実際に治療を行った患者様にも「痛みがなかった」という感想を多くいただいております。

2
基礎から設計するので長持ちになる

サージカルガイドを設計する際には、事前にさまざまな情報から完成形の模型を製作し、それを元にコンピューター上で設計を行います。そうすることによって、より理想的な形になるようにインプラント手術を行うことができます。

3
早く正確にインプラント治療が終わる

サージカルガイドを設計する際には、事前にさまざまな情報から完成形の模型を製作し、それを元にコンピューター上で設計を行います。そうすることによって、より理想的な形になるようにインプラント手術を行うことができます。

インプラント治療の流れ

  • Flow01
    カウンセリング

    まず、どうして歯がなくなってしまったのかを知ることが重要です。そのために患者様の話をじっくり聞かせていただきます。
    むし歯で抜歯になったのであれば、まずはむし歯のない口腔内にする。
    歯周病で抜歯になったのであれば、まずは歯周病の治療を徹底的に行う。
    それが終わり次第インプラント治療を行います。そうすることでインプラントを長持ちさせることができます。

  • Flow02
    術前検査

    お口の中の状態を確認するために検査を行います。当院では歯科用CTも使用して詳しい精密診査を行い、その上で診断を行います。CT撮影を行うことで骨の状態や神経・血管の走行なども三次元的に確認できるため、より正確な診断のもと手術が可能になります。

  • Flow03
    検査内容からシミュレーション

    術前検査で得た情報をコンピューターに読み込ませて、インプラント手術の事前シミュレーションを行い治療計画を立てていきます。それぞれの患者様に適切なインプラントの種類や埋入位置を含めた手術プランをご提案します。

  • Flow04
    サージカルガイドの作成

    治療計画、シミュレーションデータをもとにサージカルガイドを作成します。手術前にていねいに計画を立てて製作していくことで、患者様にご満足いただける低侵襲なインプラント手術が可能となるので大事なステップです。ぴったりのサージカルガイドが出来上がると次は手術になります。

    ※症例によっては使用しない場合もあります。

  • Flow05
    インプラント手術(1次手術)

    サージカルガイドを装着して、事前のシミュレーションに沿ってインプラント体を骨に埋め込む手術を行います。

  • Flow06
    治癒期間

    1次手術の後はインプラント体と周りの組織がなじんで安定するまで期間をおきます。通常3~6か月程度です。個人差がありますが、インプラント体の上に仮歯を被せておくこともあります。

  • Flow07
    インプラント手術(2次手術)

    治癒期間が終了した後は、再び切開をしてインプラント体に人工歯との接合部位となるアバットメントを装着します。

    ※不要な場合もあります。

  • Flow08
    人工歯の作製・装着

    2次手術後は傷口の治り具合によって、2~4週間程度で人工歯を被せるための型取りを行い製作に入ります。最終的な人工歯が出来上がってくると、噛み合わせの調整を精密に行い、装着します。装着後噛み合わせなど問題がなければ、定期的にメインテナンスを行い経過をみます。

インプラント周囲炎について

インプラント周囲炎をご存じですか?
インプラント周囲炎とは、歯周病と同じ状態がインプラントに起こることです。歯周病と同じように軽度の場合にはほとんど自覚症状がありません。発症していることに気づかず、違和感を覚えた頃には重症化していることが多いです。
初期段階では、歯肉が腫れ出血することがあり、重症化すると、歯ぐきがやせてしまい、インプラントが抜け落ちる可能性があります。
インプラント周囲炎にならないためにもメインテナンスをしっかり行いましょう。

インプラント周囲炎の原因

インプラント周囲炎はインプラント手術後の清掃不良によってたまったプラークが主な原因となって起こります。インプラント手術後に毎日の歯磨きや定期的なメインテナンスを怠ると、たまったプラークにより炎症が起こり歯周病と同じような症状が起こるのです。初期は歯ぐきからの出血、進行すると腫れや膿が出るといった症状が出てきて最悪の場合インプラントがぐらつき抜け落ちてしまう可能性もあります。過去に歯周病になったことがある方、糖尿病などの全身疾患がある方、禁煙できていない方は特に注意が必要です。

インプラント周囲炎の治療方法

インプラント周囲炎は自然に治ることはありません。発症してしまった場合、原因に応じて適切な処置を早期に行う必要があります。
下記、インプラント周囲炎の主な治療法になります。

  • 薬剤を使用した消毒洗浄
  • 歯周ポケットの洗浄
  • PMTC
  • 機械によるプラークや歯石の除去

場合によってはインプラントの除去を行います。

治療後もメインテナンスを

インプラント治療後は、定期的にお口の状態のチェックを行います。メインテナンスの頻度は残っている歯の本数や清掃状態によって異なります。
『保障システム』などがある医院でも、定期的なメインテナンスを受けていない場合は保障対象外となる事がほとんどですので、長く快適にインプラントを使い続けるためにも、メインテナンスを受けましょう。

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