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乳歯のむし歯🦷👶🏻

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こんにちは、歯科衛生士の小山です🐶

今回は、小児のむし歯についてお話ししたいと思います。

こちらは、乳歯と永久歯の歯の構造となっております。

子どもの身体というのは、大人の身体と比較すると、いろいろな点において未成熟であることが多いですよね。

それと同じように、乳歯は永久歯よりもつくりが未熟であるといえるのです。

最もわかりやすいポイントは、歯を構成しているエナメル質や象牙質の厚さです。

乳歯は、エナメル質・象牙質の厚みが永久歯の半分程度しかありません。

エナメル質は歯を守る鎧の役割をしており、非常にむし歯になりにくいです。もしむし歯になっても進行は遅いのですが、象牙質はエナメル質に比べると軟らかく、むし歯の進行は速いです。

ですので乳歯が一度むし歯になると歯の鎧であるエナメル質が破壊されやすく、どんどんむし歯が進行してしまう傾向にあるのです…(´・_・`)

厚みが半分というのは、かなり大きな違いですよね。。。

エナメル質や象牙質の厚みが半分ということに加え、

乳歯はやわらかく、永久歯よりもとてもむし歯になりやすいのです。

また、乳歯では神経が存在している「歯髄腔(しずいくう)」が広くなっていることから、歯の神経までの距離が永久歯に比べ近くなっています。

そのため、むし歯になってしまうと神経にまでむし歯が到達するスピードは速いです。

もし、神経までむし歯が大きくなってしまうと神経を取らないといけないかもしれません😨

それから、奥歯には乳歯にも永久歯にも「小窩裂溝(しょうかれっこう)」と呼ばれる複雑な溝が存在しています。

乳歯は永久歯よりもこの溝がさらに複雑である傾向が強いです😨

そのため、プラークなどが停滞しやすく、むし歯のリスクも高くなっています😔

もちろん、永久歯は乳歯よりもむし歯になりにくいと言っても、むし歯になります

特に生えてから約2年は「幼若永久歯(ようじゃくえいきゅうし)」と呼ばれ、歯が完全に硬くなっていないので、とてもむし歯になりやすい時期です。

一生使う永久歯はもちろん、乳歯も大切な働きがありますので「抜けるから」などと思わずに大事にしていきましょう‼︎😠

乳歯の虫歯は酷くなると 永久歯の形が悪くなったり、生え変わりがスムーズにいかなかったり、後々 永久歯に影響が出てくることがあります。

場合によっては歯のみならず、顎の成長や咬み合わせにも影響が出てきます。

むし歯→咬めない→顎の発達に悪影響

という悪循環が起こるのです。。。😨

最終的には「顎が小さいとキレイに歯が並ばない」という事にもなります。

また、乳歯がむし歯になりすいのは、「感染の窓」と呼ばれる生後19~31ヶ月(1歳7ヶ月~2歳7ヶ月)の時期です。この時期を乗り越えれば、それ以後は虫歯に感染しにくくなると言われています。

なんにせよ1番大切なのは、むし歯を作らないこと🦷

これがとても重要となっております!!!!

では乳歯がむし歯がならないようにするためにはどうすればいいのでしょうか?

それはズバリ「予防」です!

<<乳歯のむし歯予防対策>>

1.まずはご家族の方のむし歯予防から!!

子どものお口の中はとってもキレイです。

もともとむし歯菌(ミュータンス菌)はいません。

むし歯菌は唾液を介して子どもの口に感染します。

ママやご家族のお口の中にむし歯菌がたくさんいると、大人がなめた同じスプーンで食べさせるなどした時に子どもの口の中に侵入してしまいます。

また、一緒に生活している以上、気をつけていてもどこからともなくむし歯菌が感染る可能性があります。

ですので、まずはご家族の方からむし歯の治療・予防をしていきましょう。

2.だらだら食べはやめよう!!

お口の中が酸性に傾いてしまうとむし歯になりやすくなります。

お食事をしてから唾液により口の中が中和されるのは食事を終えてからおよそ1時間。

(歯みがきすればより早く中和されます。)

しかし、食べたり飲んだりする回数が多いと、唾液が活躍しきれずにお口の中は酸性に傾いてしまいます。

甘いお菓子やスナック類は時間を決めずにダラダラ与えると、むし歯がぐんと増えるばかりか、食欲をなくし、体の成長発育にも影響してしまいます。

柔らかい食べ物ばかり食べていると、噛む回数が減り、顎の発育が悪くなり、歯並びに影響します。

しっかり時間を決めて食べたら磨く習慣をつけて、むし歯に対して予防していきましょう!😕

3.毎日のセルフケアでむし歯を予防しよう!!

⭐︎まずは自分で磨いていきましょう。

小さい子どもは歯磨きを嫌がることが多いです。😢

お口の中や周りは、とっても敏感な場所です。

そこで、奥歯が生える前から、歯ブラシに慣れるように小さい頃からの練習が大切です。

お子さまが大好きなキャラクターの歯ブラシを使ったり、鏡の前で、お母さんと一緒に並んで楽しく磨いたりして、まずは歯磨きを好きになってくれたらいいですね☺️

しかし、子供は一人で自分の歯をしっかりと磨くことはできません。

小学校高学年の児童でも、お口の汚れの半分しか自分で磨くことが出来ないといわれています。

ですのでお子さまが歯磨きをしたあとは、必ず仕上げ磨きをしてあげてください。

4.定期検診でむし歯にならないように環境を整えよう!!

⭐︎ 定期的にフッ素を塗ろう

フッ素歯を強くしたり、むし歯菌の活動を抑える働きがあり、むし歯予防に高い効果を発揮します。最初の方でエナメル質は歯の鎧だと言いましたが、フッ素の働きによりさらに強い鎧になります!

⭐︎シーラントでむし歯予防!

先ほどもお話ししましたが、奥歯の噛む面には溝(小窩裂溝)があります。

この溝の中に食べかすやプラークがたまると歯ブラシが中まで届きにくく、とってもむし歯になりやすいのです。

この溝にできるむし歯を予防するために、歯を削らずに溝のお掃除をしてプラスチックの樹脂などをつめるのがシーラントです😊

以上のことを実践することで小さな頃からむし歯を予防をすることができます😊🌸

将来にわたってキレイな永久歯を維持するためにも、乳歯から予防することはとても重要です✨

当院では、治療が苦手なお子様にも無理なく、それぞれあった治療を見つけていきます😊

定期検診はむし歯にならないように予防処置をしたり、歯並びが悪くならないようチェックするためのものです。

痛みを伴うことはありませんので、痛いイメージばかりの歯医者ですが定期検診でお子さんを歯医者に慣らせておくことも重要です。

3ヶ月に1回の定期検診をオススメしております❗️

是非お待ちしております。😊

ケンタロウ歯科 福岡市南区柏原1-2-2 / Tel 0120-37-1815

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