行動や習慣は変えられる?

院長の中村ケンタロウです。

みなさん「行動」や「習慣」を変えることはできると思いますか?

多くの方がそんなの簡単に変えることができると思うでしょう。

では、実際にはどうでしょうか?

ここで分かりやすい例えで言うと歯磨きはした方がいいとわかっているのに歯を磨かない人がいます。

久しぶりに歯医者に来た○○さん。歯が全然磨けていません。

「○○さん、しっかり歯を磨いてください」と説明し、歯磨きの仕方も教えました。

しかし、2回目来られた時にお口の中を見るとやはり歯が磨けていません。

なぜでしょう?

頭では歯磨きをしないといけないと分かっているのに行動に移せない。

けれど、それは仕方のないことです。

なぜなら人は押し付けられると感じたら抵抗してしまう生き物だからです。

学生時代、宿題しようと思っていたのに母親から「宿題しなさい!」と言われてやる気を削がれた方、お風呂に入ろうと思っていたのに「お風呂に入りなさい!」と言われて反発した方、たくさんいると思います。

これを「心理的リアクタンス」といって、人は生まれつき自分の行動や選択を自分で決めたいという欲求があるのです。

しかし、それを他人から強制されたり奪われると、例えそれが自分にとってプラスの提案であっても無意識的に反発的な行動をとってしまうのです。

そう、歯磨きをしないといけないと分かっていても、歯磨きをして下さいと言われると無意識のうちに反発しているのです。

ではどうすれば歯を磨くようになるでしょうか?

1番大事なことは自分自身が歯を磨かないといけないと強く思うことです。

強く思うための1つは知識を身につけることです。歯を磨かなければむし歯になってしまう、歯周病になってしまう、口臭が強くなってしまう。これらのことが本当に頭の中で分かっていれば自然と歯を磨くなるようになります。

もう1つは抜歯しないといけないなどの深刻な経験によって短期間で引き起こされることがあります。むし歯が大きくてやむを得ず抜歯しないといけなくなった場合、患者さんはこれ以上歯を失いたくないと強く思い、歯を磨くようになります。

頭ごなしにこうしなさいああしなさいと言ってもダメなのです。

「行動」や「習慣」を変えることが実は簡単ではないことが分かっていただけたでしょうか?

生まれてから培われてきた行動パターンを、健康的で望ましいものに変えていくことを「行動変容」といいます。

行動変容のためのステップです。

1.   対象者が正しい知識理解をもつこと(知識の習得、理解)

なぜ歯磨きをしないといけないのか、歯磨きをする意義を理解する。

2 .   健康行動を起こそうという気持ちになること、起こすこと(態度の変容)

よし、歯磨きをするぞという気持ちになる。

3 . 日常生活での健康生活の実践と習慣化(行動変容とその維持) 

実際に歯磨きをする、毎日歯磨きするようになる。

最終的な目標は、自分の体の状態がわかり、健康の保持・増進のためにどんなことをすればよいかがわかるセルフケア、セルフコントロールできる状態を目指します。

むし歯の治療を最後まで通わないといけないのは分かっているんだけど痛みがないから行かない、むし歯・歯周病の予防のために定期健診に行かないといけないのは分かっているんだけど行かない。

このような方は多くいて私たちは驚いたりはしません。しかし、もっと説明していたら患者様のモチベーションも上がって続けて来院されたかもしれない、言葉がけが足りなかったかもしれないなど日々患者様にどうすれば治療する意義が伝わり、通院を続けることができるか考えています。

途中で治療に来なくなった患者様が久しぶりに来ると申し訳なさそうにする方がほとんどなのですが、色々な事情があることは分かっていますし、当院に1度でも来ていただいた方は最後まで責任を持って診させていただきますので、最近歯医者に行ってないなという方はお待ちしております。

ケンタロウ歯科 福岡市南区柏原1-2-2 / Tel 0120-37-1815

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