歯周病のメカニズム😈🦷
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こんにちは、歯科衛生士の小山です👼🏻
だんだんと暑くなってきましたが、いかがお過ごしでしょうか😌
気温の変化に体調を崩されないようにお気をつけください😊♡
\ 今回のブログの内容は「歯周病」についてです😬 /
皆さん、なぜ歯周病が発症してしまうのか、そして進行していくのかご存知ですか?
「歯周病という名前は聞いたことあるけど実際のところは…。😥」
という方もいらっしゃるのではないでしょうか😊
ということで歯周病の発生のメカニズムを今回はお話しさせていただきます‼️
歯周病とは、歯の周りの病と書いて歯周病です。
では歯の周りには何があるのでしょうか?
それは歯ぐきであったり、歯槽骨と呼ばれる歯の周りにある骨です。
これらの歯の周りにある組織を歯周組織というのですが、歯周組織が破壊されるのが歯周病です🤢
また歯周病は、細菌による感染症です🦠
ギネスブックに書かれている全世界で最も人類がかかっている感染症は何か知っていますか?
そう、歯周病なのです😲‼️
日本でも成人の8割は歯周病だと言われています。
ではどうして歯周病になるのでしょうか?
先ほど歯周病は細菌による感染症だと言いましたが、歯周病を引き起こす細菌はプラーク中の歯周病菌です。
プラーク(歯垢)とは歯の表面に付着しているクリーム状の汚れのことです。
このプラーク中には、何億個もの細菌がふくまれています。
このプラーク中の歯周病菌が悪さをします。
歯周病の発生のメカニズムについて具体的に見ていきましょう。
まずプラークが歯の周りにあることにより、歯ぐきが炎症を起こし、腫れます。
そして歯ぐきがブヨブヨになり、ちょっとした刺激で血が出るようになります。
歯周病の方が歯を磨いて血が出るのはこのためです。
しかも、歯周病菌は鉄が大好きで、血液中に含まれる鉄分をエサに、どんどん活動が活発になります。
さらに歯周病菌は酸素がない環境を好み、歯ぐきが腫れていると酸素が行き渡りにくくなり、歯周病菌の活動はさらに活発になります。
それから、身体は害のある細菌(プラーク)を攻撃して菌をやっつけようとするのですが、同時に自分の歯周組織も攻撃してしまいます。
また、歯周病菌は歯の周りの骨である歯槽骨を溶かしてしまう毒素(内毒素)を自ら出します。
これらによって見た目上は歯ぐきが腫れてブヨブヨした状態、一方で歯の周りの歯槽骨は減ってしまい、歯の周りの支えがなくなるので歯がグラグラと揺れてくるようになります。
また、歯周病菌は口の中のアミノ酸を分解し、硫化水素やメチルメルカプタンといったガスを発生させ、これが口臭の原因になります。
段階としてご説明させていただきますと、
軽度の歯周病
・自覚症状なし
・歯ぐきが赤く、炎症を起こしている
・歯ぐきからの出血
中等度の歯周病
・歯ぐきが赤く腫れ上がる
・出血がある
・口臭が出てくる
・歯が浮いたような感じ
・歯槽骨が溶け始めて、歯が少しグラグラする
重度の歯周病
・歯の揺れがひどくなる、歯がグラグラ動く
・歯ぐきは化膿し真っ赤、もしくは赤紫色になり、ブヨブヨした状態
・きつい口臭がする
・噛むと痛みを感じる
しかもこの歯周病は自覚症状が出にくいのです!
そのためsilent disease(静かなる病気)とも呼ばれます。
痛みがあれば歯医者に行くと思うのですが痛みがなければ歯医者に行きませんよね?
もしかしたらあなたも歯周病になっているかもしれません😨
「歯がグラグラして痛い」
「歯磨きをすると必ず出血する」
といった症状が見られる場合、
実は。。。歯周病が進行している可能性が高いです😭
え?私歯周病かも?もう手遅れ?歯周病って治るの?
もちろん歯周病は治ります‼️‼️
ただし、重度に歯周病になっている歯は残念ながら抜歯しなければならないこともあります。
また、溶けてしまった歯槽骨が健康な時の元の位置に戻ることはほぼありません。
しかし、歯周病の進行をくいとめ、歯ぐきが引き締まって炎症のない状態にはなります!
歯周病を治すには歯科医師、歯科衛生士の力だけでなく、患者様の力も必要になります🤗
まずは丁寧な歯磨きを!
これは患者様に頑張ってもらうしかありません!
まずは、しっかりと歯磨きをする!ということが
最も重要となってきます😤😤
自分にあった歯ブラシを選択し、
磨き残しのないようにセルフケアを心がけましょう👀⭐︎
特に付着しやすい部位は、
歯と歯の間、歯と歯茎のキワに定着してあります!
そして歯科医院では歯石取り!!
歯石取りは時間も回数もかかりますので根気強く通院して下さい!
実はこの歯石取りの途中で来られなくなる患者様は非常に多いです😭
私たち歯科衛生士もなるべく患者様のモチベーションが続くように努力はしているのですが、、、
歯磨きを丁寧に行い、きちんと歯石を取ることで歯周病はかなり治ります!
歯が揺れている場合も、歯ぐきの炎症がおさまることで改善してきます。
しかし、場合によっては歯石取りをしても歯周病が治らないことがあります。
その際は歯周外科治療を行うこともあります。
現在は歯周病再生治療薬である「リグロス」が保険適用となっており、当院でも使用しています。
これにより、溶けてしまった歯槽骨が再生する可能性があります!
(ただし歯周病の状態によってはリグロス適用外になります)
そして治療が一通り終わったとしても「よし、もうこれで十分だ!」とは思ってはいけません!
え?治療終わったんじゃないの?
歯周病は再発するんです😂
じゃあどうすればいいの?
治療後も定期検診に来て下さい😉
また、セルフケアも手を抜かずしっかりしましょう!
それから歯周病はプラークが原因ではあるのですが、歯周病を悪化させてしまう要因があります。
その要因として、
⑴ 歯ぎしり、食いしばり、噛み締め😬
⑵ 不適合な被せ物🦷
⑶ 不規則な食習慣🚨
⑷ 喫煙🚬
⑸ ストレス🤮
⑹ 全身疾患💉(糖尿病、骨粗鬆症、ホルモン異常)
⑺ 薬の長期服用💊
などが挙げられます。
現在では歯周病は、予防でき治療も可能です。
ですので歯周病を発症されていない方も、歯周病にならないように予防をすることが非常に重要です‼️‼️
自宅ではセルフケア(ご自宅でのケア 歯磨き、歯間ブラシを併用するなど)をしっかりすること。
歯科医院では意外としっかり磨いているつもりも磨き残しがあることが多いので、磨けていない場所をチェックし、歯磨き指導を行います。
また、普段のケアで落とせないプラーク・歯石を取り、お口の環境を整えます。
大切なことは歯周病の診断と治療、そして予防・メンテナンスです。
昔に比べ歯周治療は急速な進歩を遂げました。
以前は「不治の病」とさえ言われていた歯周病も、現在では進行を阻止することが可能となり、健康を取り戻すことができるのです🥺
まず、歯周病の原因はプラークですから、それをためない、増やさないことが基本です。
過去にも歯周病についてブログに挙げておりますので
是非お時間があれば見てください😊
⭐︎どうして歯石取りって何度も通わないといけないのか🧐
⭐︎インプラントにも歯周病!?😰
当院は歯周病治療に力を入れています‼️
どんな症状にも患者様一人ひとり見合った治療を提供させていただきます😊🌸
歯科に対して不安のある方もご安心してお越しくださいませ🐶♡
ケンタロウ歯科 福岡市南区柏原1-2-2 / Tel 0120-37-1815