以前より噛めなくなったりむせることが多くなった方、オーラルフレイルかもしれません。
- 口腔ケアとオーラルフレイル・口腔機能低下症の予防
- 高齢者
こんにちは 歯科衛生士の前田です。
皆さんは「オーラルフレイル」という言葉を聞いたことがありますか?
「オーラル」=口腔の
「フレイル」=虚弱 を意味します。
簡単に言うと[口を介した体の衰え] のことです。
年齢を重ねて足腰の筋力が低下するのは一般的にごく当たり前のことですが「口の衰え」が身体全体、さらには精神的な部分や社会的な面も含めて健康と大きな関わりがあるのです。
健康を維持するには口も大切な役割を果たしており、大きく分けて2つの役割があります。
① 食べ物を噛んで飲み込む栄養摂取の入り口
② 会話を行うコミュニケーションの窓口
です。
「オーラルフレイル」は食べ物を飲み込む嚥下機能や舌や唇を動かす力やスピードといった口腔機能の低下によって「うまく噛めない・咀嚼出来ない」という悩みから始まります。
うまく噛むことが出来ないと食べられない食品が増える為、食事量や食欲が減少していきます。
一般的に残存歯が20本未満になると咬む力はガクンと低下します。歯が少なくなるとやはり「オーラルフレイル」に陥りやすくなります。
では「オーラルフレイル」を食い止めるにはどうしたらいいかというと、話す・食べるなどの日常の行為を通じて、口をしっかり動かして使うことが大事です。
厚生労働省作成のオーラルフレイルのチェックリストです。
① 6か月間で2〜3Kgの体重減
少がありましたか?
② BM Iが18.5未満ですか?
BM I計算方法
体重Kg÷{身長m×身長m}
例) 体重 60Kg 身長155㎝の人
60÷{1.55×1.55}=25
③ 半年前に比べて固い物が食べにくくなりましたか?
④ お茶や汁物などでむせることがありますか?
⑤ 口の渇きが気になりますか?
上記の① ② の質問で2つとも該当する。
③〜⑤の質問で該当するものが2つ以上あるとオーラルフレイルの疑いがあり 市町村が提供する介護予防事業を利用できる可能性があるそうです。
オーラルフレイルは、健康と機能障害との中間にあり、可逆的であることが大きな特徴の一つです。つまり早めに気づき、適切な対応をすることでより健康に近づきますので気になる方はご相談ください。
ケンタロウ歯科 福岡市南区柏原1-2-2 / Tel 0120-37-1815