油断は禁物!飲み物には要注意⚠️
- むし歯予防
- 歯のコラム
こんにちは。歯科衛生士の小山です😊!
最近ぐずついた天気が続きますが、いかがお過ごしでしょうか?
今回はむし歯になりやすい飲み物についてお話ししたいと思います。
みなさんは昔、理科の授業で習った
「酸性・中性・アルカリ性」を覚えていますでしょうか?
これらは物質を水に溶かした液の性質の名前です。
レモンや食酢など酸っぱい味のするものは酸性、
お掃除で使うアルカリ電解水や健康にいいと話題の水素水はアルカリ性、
酸性とアルカリ性の間の性質を中性として分けています。
また、pH(ピーエイチ)という言葉を聞いたことがありますよね?
Potential Hydrogenの略で、水素イオン指数のことを示しており、
0~14で表します。
0~7未満が酸性、7が中性、7より大きい数字はアルカリ性を示します。
洗剤などでよく弱アルカリ性と耳にすることがあると思いますが
pH8~11が「弱アルカリ性」とされています。
ちなみに「弱酸性」のシャンプーはpH3~6のようです。
油汚れは酸性なので弱アルカリ性の洗剤や重曹できれいになります。
逆に水アカはアルカリ性なのでクエン酸できれいになります。
使っている方も多いウタマロは中性なのですが、
油汚れも水アカも取れる優れものです!
ちょっと脱線してしまいましたが、
歯はカルシウムの結晶からできており、とても硬いのですが
口の中で酸性の状態が長時間続くと歯が溶けだしてしまうのです😫
実は歯が溶け出すpHが5.5で、これを臨界pHと言います。
pH5.5以下になると歯が溶け出していき、むし歯になってしまいます😫
主にどういったものが酸性の飲み物なのか、
また、気を付けておきたいポイントについて
ご紹介します!
- 炭酸飲料
ザ・砂糖&酸性☆🤩
特にコーラは酸性度が断トツ1位です(pH2.2)
また、糖分の量がとても多く、500mlのペットボトルで
角砂糖10個以上の糖分が含まれています😫
無糖の炭酸水も酸性ではあるので
歯が溶ける原因にはなります。
- 清涼飲料水
スポーツをしている方によくあるむし歯の原因。
一見体によさそうなスポーツドリンクですが、
見かけによらず多くの糖分が含まれています。
激しいスポーツや汗をかいた後には効率よく水分補給ができますが、
多くの糖分も摂取しているので注意が必要です。
特に部活などで運動部に入っていると
ポカリやアクエリが定番でしたよね!
運動しながらだらだら飲みがちになるので
長時間酸性の状態が続き、むし歯になりやすくなります。🥵
- お酒
酎ハイや米・麦から作られている日本酒やビールなども
むし歯の原因になります。
特に酸性が強いお酒の種類として
「レモン酎ハイ」や「赤ワイン」があげられます。
他にも紙パックの紅茶や果物ジュースなど
歯磨きを頑張っているのにむし歯になりやすい方や、
甘いものを控えているのにむし歯になりやすいという方は
もしかしたら普段飲まれているものが原因という可能性が考えられます🤯
ちなみに胃液はpH2.0なので
コーラとほぼ同じ数値になります。
過食症でよく吐く方は胃液により歯が溶けていることが多いです。
子供の頃、親に
「コーラ飲んだら骨溶けるよ~」と
謎の脅しを受けていました(笑)が、
あながち間違えでもないな~と思いました🥺
この表をみたら、少し気になってしまい好きなものが飲みづらい、飲めない。
そんな悲しい毎日は嫌ですよね…😯
そこで、好きな飲み物を飲んでも虫歯になりにくくする
おすすめの予防対策をいくつかまとめてみました☝️
① ダラダラ飲み(時間を決めずに飲んだりすること)を控えてみる。
飲む回数自体を少し減らしてみる。
ジュースならストローを使ってお口の中に溜める時間を作らないことが一番始めやすいかなと思います。
②pHの低いものを飲んだ後にお水やお茶でうがい。
③飲食後30分ほど経ってからの歯磨き。
飲んだ後は歯が溶け出して脆くなっています。唾液の中性に戻す力を使ってからフッ素入りの歯磨き粉をご使用いただくとより歯を強くしてくれます。
④歯科医院での定期的なメンテナンス。
自分では気が付きにくい初期虫歯やむし歯が進行していないのかのチェックとともに歯科医院のみ扱っている高濃度のフッ素を塗布することでより強い歯にすることができます。
このように、少しだけ気をつけていただくことで好きなものを美味しく飲むことができます。
メンテナンスの際に何か気になることがありましたら、
担当の歯科衛生士にお気軽にご相談ください🤗
ケンタロウ歯科 福岡市南区柏原1-2-2 / Tel 0120-37-1815