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よく噛んで食事していますか?

  • 歯のコラム

こんにちは、歯科衛生士の前田です。

皆さんは「よく噛んで食べましょう。」と言われたことがあると思いますが、今はどうですか?よく噛んでますか?

噛むことは非常に大事です。

今回は 噛むために必要な筋肉 咀嚼筋(そしゃくきん) についてお話ししたいと思います。

咀嚼筋とは下顎骨の運動(主に咀嚼運動)に関わる筋の総称であり深頭筋とも呼ばれます。

咀嚼筋は

咬筋
・側頭筋
・内側翼突筋
・外側翼突筋

の4種類があげられます。

それぞれの働きとしては

・咬筋(こうきん)

この筋肉が収縮することで下顎骨が上に上がり、名前の通り咬むことができます。ぐっと噛んで頬を触ってみてください。膨らんでいますよね?これが咬筋です。しかし上顎と下顎が常にかみ合わさった状態でいると、無駄な力が加わり続けるので咬筋の過剰発達が起き、顔全体が大きく見える主な原因ともなります。

側頭筋(そくとうきん)

この筋肉が収縮することで下顎骨が上に上がり、咬むことができる他、下顎骨を後方に移動させることができます。

内側翼突筋(ないそくよくとつきん)

下顎の内側にあり咬筋 側頭筋と協同して働きます。

外側翼突筋(がいそくよくとつきん)

顎を前に突き出す筋で咀嚼筋の中で一番小さい筋です。

咀嚼筋の筋肉にはミトコンドリアと呼ばれるエネルギーを産生する工場が筋線維の間に他の骨格筋と比べ、ぎっしりと詰まっています。そのため持続性の運動を可能にするのです。

しかし、食べ物をかまなくなると筋肉も衰えてきます。また筋線維が細くなったり脂肪変性が起こったりして筋力の低下を引き起こすようになり顎の変形や吸収も加わり、「かむ」という動作はさらに衰えます。このため、「かむ」という刺激が脳に伝わりにくくなり、脳の働きにも影響してくるのです。

ですのでよく噛むということはとっても大事です。

最近あまり噛まずに飲み込んでいる方は何回も噛むことを意識するようにしましょう!

咀嚼筋をほぐすケア

普段から大きな力が加わって顔をゆがませる、咀嚼筋の「咬筋」を効率よくほぐすセルフケアを行うとゆがみがとれ、フェイスラインのたるみや口角の下がりが改善されます。

あごの関節には、固いものを食べるときで20~30kg、睡眠中の歯ぎしりでは100kgもの負荷がかかるとされます。
その結果、咀嚼筋の中でも大きな「咬筋」が緊張し、顔をゆがめて口角を下げる原因に。特に咬筋の下部は硬くなりやすいため、念入りにほぐすのがポイントです。

<咬筋マッサージのやり方>

この 咬筋マッサージは エラ張り改善や小顔効果 ほうれい線のケアにも効果的です。

また咬筋のコリは、「口が開けにくい」「顎を動かすと音がする」といった症状がある顎関節症(がくかんせつしょう)の原因にもなります。
咬筋マッサージは、これらの改善・予防にも効果があります。

【噛むことで口元の筋肉が鍛えられる】

咬筋をしっかりと使って噛むことは口の周りにある口輪筋、舌筋、頰筋などの筋肉に刺激を与えます。つまり、口周りの筋肉を正しく動かしてよく噛んで飲み込むだけで口元全体の筋肉を鍛えることができ、あごや頬のたるみ防止にもつながります。

【咬筋を使うために効果的な噛み方】

●一口30回を目標によく噛んで食べる
●左右の奥歯で交互に均等に噛む
●唇は閉じたまま、口のまわりの筋肉を動かして食べる
●噛んだ物(食塊)をゴックンと飲み込む
●背すじを伸ばして姿勢よく食べる

咀嚼は一生続くお口の運動です。普段から意識をして正しい噛み方を習慣づけることが大切です。

ケンタロウ歯科 福岡市南区柏原1-2-2 / Tel 0120-37-1815

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